三重の米
酒造りに適した米とは、大粒で米の中心部に心白があり、吸水性がよく、タンパク質が少なく、麹菌が繁殖しやすいといった特徴があり、酒造好適米と呼ばれています。
三重県内では酒造好適米として有名な「山田錦」「五百万石」「伊勢錦」などの様々な酒米が各地で栽培されています。
「山田錦」は「山田穂」を改良して作られた品種ですが、「山田穂」は伊勢参りの際、三重の宇治山田(伊勢市)で見つけた穂を持ち帰って試作して始まった、ともいわれています。
三重の水
日本酒の成分は約80%が水です。
このことからも水の良し悪しは当然お酒の品質に大きく影響します。
鈴鹿山系には名水百選にも選ばれる数々の名水があり、鉱山として知られる山々に濾過された水はミネラルが豊富に含まれています。
また紀伊山地は日本でも有数の多雨地帯であり、そこから流れる宮川、櫛田川、雲出川、鈴鹿川、名張川、三滝川などの豊富な伏流水に恵まれています。
さらに宮川の源流水は2000年・2002年・2003年と日本一の清水に選出されています。
三重の食材
古くより朝廷に食料を献上する「御食つ國 (みけつくに) 」と呼ばれた三重県は、伊勢えび・アワビ・的矢牡蠣・ハマグリ・マグロ・鰹などの新鮮な魚介類や松阪牛といった豊富な食材に恵まれてきました。
三重の蔵元はこれら様々な食材・料理に合う高品質な多くのお酒を造ってきました。
三重の気候風土
三重県は紀伊半島の東部に位置し、南北に細長く、東側は伊勢湾と熊野灘に面し、西側は鈴鹿山脈、布引山地、高見山地、紀伊山地が覆っています。
このような地形のため、気候は地域差が大きくなっています。
年格差・日格差の大きい内陸性気候で冬の寒冷な伊賀地方、冬に鈴鹿山脈を越えてくる「鈴鹿おろし」と呼ばれる強い風が吹きあれる北勢地方、「布引おろし」が寒気を運ぶ中勢と南勢地方の北部で酒造りが盛んです。
どの蔵元も冬には気温が摂氏0度前後になり、吟醸酒など高品質な酒造りに最適な場所にあります。
伊勢神宮とお酒
伊勢神宮とお酒とは昔から深いつながりがあります。
平安初期の文献「皇大神宮儀式帳」からも神饌(しんせん=神様のお供え物)としてお酒が大切に取り扱われていたことがわかります。
今日でも、神宮の重要なお祭りである6月・12月の月次祭(つきなみさい)と10月の神嘗祭(かんなめさい)には、白酒(しろき)・黒酒(くろき)・醴酒(れいしゅ=ひとよざけ)・清酒の4種のお酒がお供えされます。
このお酒は清酒を除き皇大神宮(内宮)の神域にある忌火屋殿(いみびやでん=神饌調理所)において古式どおりに奉醸されています。



